2024年11月30日(土)、本町ひがし公園と東べんてん橋公園隣の空き地で「本町防災ランチ」を開催しました。防災をテーマにした体験や菜園での収穫、カフェカーやワークショップなどを通じて、約60名の方々にご参加いただきました。地域の方々と高齢者施設の利用者が一緒に過ごす時間となり、防災や菜園活動を身近に感じてもらえる一日になりました。
本町ひがし公園では、渋谷区のプレイスメイキングによるかまどベンチを使った火おこしや防災備蓄食料の試食体験が実施され、子どもたちが火おこしに挑戦する様子や、家族で非常食を試す場面が見られ、防災を楽しく学べる機会となりました。
東べんてん橋公園隣の空き地では、菜園の野菜収穫や手入れを体験。イスやガスストーブを備えたくつろぎスペースも用意され、訪れた人々がのんびりと過ごしました。牛乳パックを使ったホイッスルづくりや、コーヒーを販売するカフェカーも登場し、会場はにぎやかな雰囲気に包まれました。
イベント中には「空き地でやってみたいこと」「この町の好きなところ」についてのアイデア集めも行い、「古着を交換できるスペース」「季節の炊き出し」「EVカーのシェアリング」といった意見が寄せられました。
参加者からは「菜園があることを知らなかったが、子どもと一緒に参加したい」「どうやって参加できるのか教えてほしい」といった声があり、菜園への関心の広がりを実感しました。高齢者の方々からは「水やりに行かなくていいの?」といった主体的な発言があり、菜園が日常の楽しみや役割意識につながっていることがわかりました。
さらに、普段この菜園の見回りをされている渋谷区のグループホーム・つばめの里の施設職員からは「認知症の方が地域の方と関わることは、災害時の安心や日常の支え合いにつながる」といった声もあり、イベントを通じて顔なじみの関係を築く大切さが共有されました。
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菜園がつなぐ人と地域──防災×交流が生み出す新しいまちづくり | わざわざ空き地の、いつもともしも
今回の本町防災ランチを通じて、防災と日常、菜園と地域交流がつながる時間が生まれました。今後もこうした取り組みを継続し、地域に安心とつながりを育んでいきたいと考えています。