STORY
人々が集まって暮らしている「まち」には、
暮らす人の数だけ
まちを良くするアイデアのかけらが存在します。
そして、UR都市機構では
暮らす人を守る取り組みのひとつとして、
住宅が密集するエリアに“わざわざ”空き地をつくって、
不燃化の促進に取り組んでいます。
まちに点在する無数のアイデアのかけらを拾い集め、
それを“わざわざ空き地”で実現できたら
もっと、暮らしやすいまちになるかもしれない。
そんな想いから、この取り組みがはじまりました。
ある星の
ある小さなまちでは
小さな建物が
たくさん並んで建っている
エリアがある
そこにはたくさんの人が
とても近い距離で住んでいる
そこをよく覗いてみると
多種多様な小さな声と
アイデアのかけらが
無数にひそんでいる
その声を折り重ね
アイデアのかけらを
丁寧に紡いでいくことで
見えてくる価値がある
それらが無数に広がり
連鎖することで生まれる
あたらしいまちづくりがある
取り組みについて
この取り組みは、独立行政法人都市再生機構と、特定非営利活動法人ピープルデザイン研究所によって、令和5年度に「取り組み」としてスタートしました。
わたしたちが呼ぶ「空き地」とは、木造密集地域内で土地を取得し、防災まちづくりに活用する「不燃化促進用地」のことです。誰もが安全・安心に住み続けられるまちづくりを推進することを目的に、渋谷区とともに本事業を実施しています。
この空き地、せっかくならまちのために活用できないか。
そんな想いから、これまでに地域の声を丁寧に拾い、東京都渋⾕区本町にて、アイデアを実現するための実証実験を行ってきました。
今後は、この取り組みをモデル化してさまざまな地域に広げていくために、全国の⾃治体・企業・団体、そして地域に暮らすみなさまとの連携・協働を図っていきます。
まちに暮らす多種多様な方々の声を拾い、そのアイデアを取り⼊れて汎⽤性のある持続可能な取り組みを生み出しながら、“いつも”と“もしも”のつながりをつくっていきます。
1用地での実証実験
- 令和5年度
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- 密集ベルトにおける地域価値調査
- 地域イベントでの「おそとでくつろごう」の実施
- ナラティブ・リサーチ
- 地域の皆さんによる空き地活用週間の実施
- フェーズフリーな防災への活用検討
- 令和6年度
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- 防災を意識した菜園コミュニティの立ち上げ・運営
- フェーズフリーを意識した防災PODの設計
- 地域住民がイベント等で活用できる駐車場の整備
- 防災時やイベント時に活用できるEVカーの設置
- シンポジウムの実施
- 令和7年度
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- 防災PODの運用・検証
- 地域自走のためのコミュニティ運用支援
- 駐車場の運用・検証
2エリアの用地活用検討
プロジェクト
概要 日常と災害時の両方で役立つフェーズフリーな土地活用の一環として、本町東べんてん橋公園となりの空き地で、地域に開かれた菜園コミュニティを立ち上げ、運営しています。このプロジェクトは、イベントやリサーチを通じて把握した…
概要 分散している空き地の特徴及びイベントやリサーチを通じて把握した地域のニーズをもとに、防災とD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の視点を加えたフェーズフリーな空き地の活用の可能性を検討し、「防災POD」…
概要 地域における居場所空間(まちのリビング)のニーズ把握と検証を行うキャンペーン「おそとでくつろごう」を通じて地域の皆さんから得たヒアリング結果をもとに、実際に地域の皆さまと一緒に具体的な空き地活用を実践するサイクルを…
ナラティブ・リサーチとは ナラティブ・リサーチは、まちに暮らす人々のストーリーを丁寧に聞き取り、その物語の中から地域の課題や価値、可能性を見出す新しいまちづくりの手法です。子どもや高齢者、地域活動を担う人々など、多様な視…
プロジェクト概要 防災の視点から地域のつながりを育むことを目指し、イベントや訓練を通じた「共助」につながるコミュニケーションの場として空き地の活用を模索しています。その一環として、地域における居場所空間(まちのリビング)…
プロジェクト概要 本プロジェクトでは、密集市街地の特性や住環境の魅力・課題を明らかにするため、ウェブアンケート調査を実施し、東京都の密集市街地居住者(約900サンプル)及び密集市街地以外の居住者(約200サンプル)を対象…