2025年6月1日、2025年6月1日、本町東べんてん橋公園隣のUR都市機構保有地にて、「渋谷おとなりサンデー@渋谷本町 おそとでくつろごうvol.5」を開催しました。
本イベントは、毎年6月の第1日曜日に渋谷区全域で開催される「渋谷おとなりサンデー」への参加企画として開催し、地域のつながりと防災を楽しく体験できるイベントとなりました。
当日は防災体験イベントやカフェカーでのコーヒーの販売、東京産の新鮮野菜の直売などを実施し、会場は地域住民を中心に約120名近くの来場者で賑わいました。
この空き地は、UR都市機構が木密エリア不燃化促進事業により取得した土地で、日常(いつも)と非日常(もしも)の両方に備える「フェーズフリー」な空間づくりの実験的活用の一環として、防災と暮らしが自然に交わるプログラムを展開しています。

■防災PODのお披露目
今回のイベントでは、防災シェア倉庫「防災POD」のお披露目を行いました。
防災PODは、地域のシェア倉庫として日常的な物品の保管場所となること、またその物品が災害時にも活用できる“いつも”と“もしも”の両方を意識した防災のためのシェアストックとなることを想定しています。
当日は防災POD内部の展示や備蓄品の紹介、管理の方法などについてスタッフが解説。来場者からは「こういうものが身近にあると安心できる」「地域で共有できる仕組みがありがたい」といった声が寄せられ、今後の本格運用に向けた貴重なフィードバックを得ることができました。

↓防災PODについての詳細はこちら
フェーズフリーな空間形成への取り組み
■防災体験イベント「防災ランチ」
防災を身近に感じ、かつ楽しく学べる体験型コンテンツ「防災ランチ」では、防災PODに保管されている防災食を来場者自身が選び、焚き火台で沸かしたお湯を使って試食するワークショップを実施。「想像よりずっとおいしい」「これなら家でも備蓄しておきたい」といった反応が多数見られました。
「災害時でもちゃんと栄養が取れる気がした」「家の備蓄を見直すきっかけになった」といった声があがるなど、日常と防災の接点を感じられる体験となりました。

■カフェカーでのコーヒー販売/東京産の新鮮野菜の直売
社会福祉法人奉優会 渋谷区つばめの里・本町東によるカフェカーも出店。
コーヒーやジュースといった冷たい飲み物が提供され、30度近い夏日の中、来場者の喉を潤しました。 また、「東京いちば」による東京産野菜の直売も実施。珍しい”東京産”の野菜は来場者の注目を集め、完売するほどの人気となりました。


■シールアンケート(くるくる商店街スタンプラリー連携企画)
同日開催された「くるくる商店街」(主催:不動通商店街振興組合)との連携企画として、本イベント会場がスタンプラリーポイントの1つになりました。
スタンプ取得の条件として、防災意識に関するシールアンケートを回答していただきました。 子どもから大人まで幅広い層の意見が集まり、まちの新たな気づきや可能性を感じられるコーナーとなりました。


今回の「おとなりサンデー@渋谷本町」は、日常のくつろぎの中に“もしも”の視点をさりげなく織り交ぜ、地域のつながりと防災意識を育む場となりました。
UR都市機構とNPO法人ピープルデザイン研究所は、今後も空き地という「余白」の可能性を活かしながら地域の課題に向き合い、誰もが安心して暮らせるまちづくりに取り組んでまいります。