概要
分散している空き地の特徴及びイベントやリサーチを通じて把握した地域のニーズをもとに、防災とD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の視点を加えたフェーズフリーな空き地の活用の可能性を検討し、「防災POD」として平常時の空間の活用も可能な、シェア倉庫のテスト制作と実証実験を行っています。

防災PODは地域主体のイベント等場づくりにおいての備品のサポートや、地域の共有のシェア倉庫として日常的な物品の保管場所となること、またその物品が災害時にも活用できる、“いつも”と“もしも”の両方を意識した防災のためのシェアストックとなることを想定しています。最小限のユニットで、分散している空き地への展開を想定したつくりとすることで、活用しながら備えることや、地域の暮らしに溶け込みながら災害時におけるリスク分散につながります。また、災害時に顕著になる属人化の課題を防ぐため、デジタルを活用した物品の利用・管理方法の検討や、設置場所や用途に応じた改良等も継続的に行っていきます。

防災PODと並行して、エリア内の空き地の保有コストを賄いながら継続的にフェーズフリーな防災への取り組みを実現するためのスキームも検討・実証実験をしています。立地条件及び土地の面積や形状等を踏まえて、駐車場運営を発展させたフレキシブルな土地活用、例えばEV(電気自動車)との連携による災害時への活用など、民間事業者との連携が可能な運営スキームを検討しています。
■プロダクト:防災POD、イベントや防災時の活用を想定した駐車場スペース
■実施年:2023年~
©NPO法人ピープルデザイン研究所